生八ッ橋
~ 宇治抹茶仕立て ~
~ 宇治抹茶仕立て ~
京都のお土産をいただきました!
【目次】
★聖護院の旬菓 宇治
- パッケージ
- 開封
- 実食
- データ(原材料)
- 関連記事
【パッケージ】
【裏面】
【中箱】
【しおり】
狐
”南に用向きの帰り、水音が聞きたくなったので、宇治川にでることにした。道中、あたりには茶畑が広がり、ところどころには手ぬぐいを頭に巻いた少女が見え隠れしている。もぎたての歯の匂いが漂ってくるかのような、鮮やかな緑が目を惹いた。思わず新茶を味わいたくなり、橋の袂(たもと)の小さな茶屋に入った。
宇治茶を味わっていると、賑やかな行列が近づいてくる。色鮮やかな衣装と、豪勢な輿とは、近年とんと見られない古風なものである。
静々と前を通る行列に軽く頭を下げると、列の人々も静かな笑みを堪えて頭を下げて通って行った。
ふと、輿が横に来た時に、風が吹く。
ひらりとあがった御簾の奥に、思わず不躾ながら目を遣ると、白の着物と、美しく白い手の甲が見えて、なる程、嫁入り行列であったかと、その賑やかさが合点行った。いまや絶えたかと思われた風習ではあるが、残っているところには残っているものである。珍しいものを見る事が出来たと、その後姿を眺めていた。
そのまま行列が橋を渡るのを見届けると、突如、冷たいものが頬に当たった。
手で拭えば水で、見上げると晴天の中、雨が降っているのであった。見れば、雨を察知したのか、店の女性が手際よく床机(しょうぎ)を片付けている。
「せっかくの婚礼が雨とは、残念な」席を移しながら声をかけると、笑われてしまった。
「いややわ、降るに決まってますわ」
「決まっているとは」
「狐の嫁入り、て昔から言うやないですか」
今時、律儀に輿入れなどを行うのは、この辺りでは狐ぐらいだと言う。
なる程、あの白無垢にも負けないほどの美しい白肌は白狐ならではかと、風の悪戯に垣間見た手を思い出した。
「珍しいですね、この季節に」
「狐かて人間と一緒で、古い暦に従い続けてる訳やあらへんのでしょう。秋とちごうても嫁がはります」
それにしても、粛々としたなかにも幸せそうな行列であった。
森が減り、山が減って、なかなか狐の縁も難しくなったであろう。
今日の初夏の花嫁が、幸せに暮らしてくれればと願いながら、宇治茶を啜った。茶の香りが、外からも湯飲みからも、立ち昇っていた。”
【開封】
【実食】
生地はしっとりしてて、抹茶の味がほのかにしています。
あんは甘さ控えめで、抹茶の味がしっかりしてるかな。
定期的に食べたくなる味。
【個人的評価】
味:★★★☆☆
香:★★★☆☆
リピート:★★★☆☆
総合点数 75/100点
【データ】
- 商品説明 -
- 販売者 :株式会社 聖護院八ッ橋総本店
- 内容量 :10個
- 原材料表 -
- 原材料名 :抹茶あん(白生あん、砂糖、水飴、抹茶、寒天)、砂糖、米粉、きな粉(大豆を含む)、抹茶/酵素(大豆由来)、香料
- アレルギー:
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